1.ショックイソコルブとは何ですか?
外断熱建物のバルコニーやパラペットなど外部に突出する部分からのヒートブリッジ(熱橋)によるエネルギーロスを大幅に低減するための断熱部材です。鉄筋コンクリート造のバルコニー部分の荷重(積載荷重、積雪荷重を含む)をこのショックイソコルブを介して建物の本体構造が支持する構造となっています。地震国の日本で安心してご採用いただけるよう(一財)日本建築センター(BCJ)の構造評定を取得しています。
2.ショックイソコルブはどのような建物に適用されますか?
日本では、RC造、SRC造、および床の構造がRCであるS造の外断熱建物で使用します。用途は、戸建て住宅、集合住宅、病院、学校、老健施設、公共建物、オフィスなどヒートブリッジを低減することのメリットがあれば何にでも適応できます。
3.ショックイソコルブは、耐火性能を有しますか?
火災時にバルコニー等が崩壊することのないよう日本の建築基準法の2時間耐火相当の性能を有することを(一財)建材試験センターの試験で確認し、試験成績書を取得しています。
4.断熱材の貫通部がありますが、鋼材の耐久性は大丈夫ですか?
断熱材の貫通部分の鋼材は、水分や空気などに触れる可能性があることから、特に耐蝕性に優れた特殊なステンレス鋼材を用いていますので、超長期の耐久性が確保されています。ステンレス鋼材と鉄筋の接合部についても、(一財)日本建築センター(BCJ)の評定を取得し、性能を確認しています。
5.具体的な設計は、どこで行うのですか?
ショックイソコルブのご採用に当たっての当該部の構造設計は、建物の構造設計者に協力してショックジャパン株式会社一級建築士事務所が試算から、応力算定、製品の仕様選択までの設計を致します。したがって、初めてのご採用についても安心して頂けるシステムを準備しています。
6.取付け施工は、だれが行うのですか?
ショックイソコルブの取付け施工は、難しい作業や特殊な工具は必要としないため、専門の取付け業者は必要ありません。施工のタイミングはバルコニーの型枠工事、梁配筋が終わった時期です。また、ショックイソコルブの取付け時の仮固定は、所定の位置に配置しイソコルブの鉄筋と現場の配筋を結束するだけですので、現場の鉄筋屋さんが最適です。また、製品の1ユニットは、幅1mでできており、1人で持ち運ぶことも容易です。尚、施工に関しては、ショックジャパン(株)による技術講習を行います。
7.製品の納期はどのくらいですか?
製品はすべてドイツのショック本社工場で製造し、日本に輸送します。納期は輸送方法により異なり、製品の正式なご発注を頂いてから航空便の場合で約1か月、船便の場合で約3か月が目途となります。費用の点から船便が最適です。
また、イソコルブの標準仕様をご採用頂ける場合には、日本にストックしている製品を出荷することも可能ですので、ご相談ください。